ということで、日が変わったところで!
メリークリトリ…違った、クリスマス!
(こんなとこ女性は見てないはずなので大丈夫…!)
この話がネタだと思われてるかもし
れないですが、今日
は仮にもクリスマスですよ!
壮
大
な
イエスさまが生まれた
メッチャ清きこの夜にウソをつくなんて
トンデモない話なのです。
レレレのおじさんだって
ななしのRRさんだって
のびたの恐竜のピー助だって
でんでんででんでん!、と
すーだら節で踊り出すのです!
!
(だんだんメンドクサクなってきた…)
というわけで、とりあえず続きです!
(昨日のを読んでないひとはまずこちらから)
次の朝…いや、既に昼近かったけど、
目が覚めると、ウェインのガレージの中だった…。
ランクルの後部座席に潜り込んで内側からロックしている。
…そういや、あんまりしつこく飲ませるから、
流石に参ってここに避難した気がする・・・。
周りを見回してみると
ジェレミーはタイヤを並べて積んだのを
ベッドがわりにして寝ている…。
いくらなんでも硬いだろうに…。
ウェインは…ライトプレーンの下で、バイクカバーにくるまってる…。
好きなんだな・・・飛行機とバイクが・・・。
俺はとりあえず水を求めて外に出た。
湿度が低いせいか、ガレージの中は涼しい割りに、
外は既に強烈な日差しが照り付けている。
表にあった水道でホースから水をがぶ飲みし、
ついでに頭から水をぶっかけた。
目の前に伸びる滑走路を見ながら夕べの話を思い出す。
…ホントにくれんのか…?
まあでも、ウェインなら多分本気だろう…。
昨日何度もやったドラッグ遊びを思い出す。
砂がまばらに乗った滑走路では、
スロットルを開けすぎるとすぐにホイールスピンしてしまう。
しかも路面にはヒビや段差もあり、あまり良い状態ではない。
まあその条件は初代VMAXの彼らも同じだから、
結局は腕の勝負になるかもしれない。
いや・・・でも、絶対的な性能差があるから、
…性能差…?
そういやガレージにある2台の初代VMAXはノーマルだったっけ
新型もカスタム用に買い足すと言ってた位だからもしや…。
俺は慌ててガレージに戻り、2台のVMAXを見てみた。
…やっぱり…!
一台は、カタツムリのようなタービンが両脇に付いている。
…ツインターボ…。
しかも、このクランク軸から伸びたベルトと横っ腹のラジエターはスーパーチャージャー…?
ロンスイにセットされてる太いタイヤは240…いや260か…。
サイドカバーに書いてある1300は排気量だろう。てことはベンチャーロイヤルの腰上流用か?
もう一台は…!?
どうやら見た目はノーマルっぽい。
…が、なんかラジエターが異様にデカイんですけど…。
よく見ると冷却配管が増設されてるし、
ボアアップ・・・1500ccくらいか?
その時、背後から声が聞こえた。
「そっちは2000cc。
あっけに取られる俺を無視して、ウェインは続けた。
「ステーツのマッドマックスモータースの親父のとこで、
んで、あっちのターボとSC付いてる奴は、
まだダイノマシンで測ってないけど
一発勝負でブースト圧上げて、NOSも使えば350psは行くかもな!」
実にサラリと言ってのけたが、
俺は全身の毛穴から脂汗が吹き出るのをカンジタ…いや、感じた。
ガレージ掃除…この汚い様子からすると5年はやってなさそうだ…
しかもこの広さ……まともに掃除したら3日はかかるだろう…。
嫌だ…イヤ過ぎる…。
腰の療養も兼ねて暖かいとこにきたのに、
また腰痛が再発しちまうじゃねえか…。
いやでも、まだ負けると決まった訳じゃない!
奴らが二日酔いの内にやっちまえば、更に条件はイーブンに近くなる!
俺は沖縄秘伝?のウコンさまを飲んでたお陰で奴らよりもダメージは少ないはず!
やるなら今しかねえ!
俺は振り向き様に言った。
「よし!さっさとやろうぜ!」
…Ooops…。
俺は見ただけで、吐き気を覚えた…。
奴らは…
昨日の残りのワインを昼間っから水代わりに飲んでいやがった…。
奴らは二日酔いの存在すら知らないかもしれない…。
そして、その5分後…
真ん中が俺、カウル以外ノーマルの新型VMAX。1700cc、
右にジェレミー、ターボ&SCの1300cc初代VMAX。
左はウェイン、NA最強という2000ccインジェクション初代VMAX…。
天候は快晴。風はそよ風程度だ。
「スターターは俺がやる。
この缶を投げて、地面に落っこちたらスタートだ。」
ウェインが、バドの缶を片手に言った。
野郎…また飲んでんのか…。
余計なことを考える間もなくカウントが始まった。
「Three!」
「Two!」
「One!」
ウェインが投げたバドの白い缶が宙を舞う。
カーン…。
俺はスロットルをパーシャルに開けつつ、クラッチを一気に繋いだ。
…爆発的な加速が首に来る。
スタートは成功だ!
タコの針が駆け登り、
ファンネル切替の二次加速を確かめつつ、シフトアップする。
2速…3速…、
あっというまに150km/h近くまで到達した。
横を見る余裕は無いが、視界には奴らは見えない。
しかし右からは、「プシュー!」という、
かなり近い!
左からも、直管の爆音が響いてくる。
ここまでは横並びのようだ。
そう思った時、右の排気音が変わった!
NOSか…?
くそ!~反則だろ!
次の瞬間、左から聞こえる爆音も変化した。
何だ?今まで手加減してたのか?
ジリジリと左右の2台が前へ出る…。
既に速度は200km/hを超えている。
そしてゴールになる標識が遠くに見えて来た。
ヤバイ…負ける!と思ったその時…!
視界に青い何かが目に入った…!
5速にシフトアップした後でその青いモノに目を凝らすと…
あ、あれは…ガリガリ君ソーダ味(の袋)…!
ま…またか…!
咄嗟に左右を見ると、奴らも何故か挙動が乱れている。
1000分の1秒…
そんな一瞬の合間に奴らの進む先を見やると、
…!ウェインの前には何か赤いモノが!
そしてジェレミーの前には黄色い何かが!
言うまでもない!
あれは…!あのイガグリ頭は…!
ガリガリ君コーラ味(赤)と、ガリガリ君レモン味(黄)!
くそう!俺はソーダ味よりもホントはコーラ味の方が好きなのに、
何故ウェインの方に…?
あっ!
よく見たら、黄色いのはガリガリ君じゃなくて、
シャリシャリ君(ガリガリ君の弟)…?!
回避行動に移ろうとするも、
3人が並ぶ滑走路では逃げ場がない!
砂が散る路面でのブレーキングは危険だ…!
一瞬の迷いの内に、
灰色の滑走路の先は途切れ、青い海が見える!
…そして、そこから先は考える間もなく、
ほぼ3人同時に、青・赤・黄のガリガリ君を踏んだ…!
(注:黄色はガリガリ君ではなく、シャリシャリ君)
次の瞬間…3台はキレイな弧を描き、
西海岸の海へ吸い込まれて行った…。
…って、そろそろいいっすか…?
昨日も今日も冒頭で書いてた通り、
これはウソで、壮大なイメトレであります。
まあ、まさか本気で読んでたひとは居ないと思いますが、
冒頭の無理のある書き出しの頭をタテヨミすれば
一目瞭然なのです。
そもそも、こんなくだらない話を書くことになったのは、
masaさんのせいなのです。
masaさんは、よくメールをくれるアラフォーな一児の父なのですが、
万物の運命は宇宙エネルギーが決めているとかで、
宇宙に向けて自分の望みを出来る限り具体的にイメージしてテレバシーで送りつけると
実現することができる、と。
自分もそれで何度も夢を実現してきたのだ!と。
(ちょっと違ったかな…?)
そんなことを力説されたので、
それなら俺も持ち前の妄想力をフル回転させて、
出来る限り具体的なイメージを、宇宙に向けてパッションしてやろう、と。
まあそれだけの話のつもりが、
なんだか知らない内にこんな長いストーリーになってしまったので
せっかくだからこうして俺の日記帳に書き留めておいた…と。
そういうわけです。
言うまでもないですが、
オーストラリアなんて行ったこともないのです。
ちなみにジェレミーくんと韓国人の奥さんは実在の人物ですが、
一応オーストラリア出身のジェレミー・バージェスもイメージ。
ウェインは、オージーではないけど、ウェイン・レイニーが元ネタです。
当初はオージーのワイン・ガードナーを使いたかったんだけど、
ワインじゃ名前っぽくないんで、ワイン樽として登場させてみた(笑)
ということで、
このイメージトレーニングが実現するかどうかの証人は
これを読んでるアナタに他なりません!!
実現しなかったらmasaさんの説の反証となるのです!
そして…もし、この話に続きが記されたとしたら…!
…というのはちょっと無理があるかなあ…。
ああ~また無駄なモン書いてしまいました…。
とりあえず、メリークリストリ・・・じゃなかったクリスマスです…!
こんなことがあっていいのか?
れ…冷静に今考えてみても、
はっきり言って信じられないっす…。
、というか、これから書く内容は
ウソだろ?と思う人が大半だと思うが、
ソレがまぁ普通の反応でしょう…。
でも……長い人生、
すごい事が起きてしまうもんなのですね…!
ということで、クリスマスプレゼントに
新型VMAXを手に入れるまでの経緯を順を追って説明します。
しかし今日はまたひときわ暑いですね!
いや~それにしても夏のビールは旨い!
やっぱビールは夏ですね!
照り付ける日差しの中で、
クーラーボックスの氷水でキンキンに冷やしたバドワイザーをプシッ!と開けて
渇いた喉を鳴らしながら一気に飲むのは最高なのです。
しかもスカッと晴れた中、散々走り回って、大量の汗をかいた後だから尚更です。
やっぱり夏はイイ!
え…?あ~すみません、日本はまだ冬でしたっけ?
ハッハッハッ!いや失礼しました。
俺は今、オーストラリア西海岸のエクスマスという町にいるのです。
南半球はいま夏なのですよ!
初の海外からのブログ書き込みです。
日本語のパソコンが無くて苦労したけど、なんとかなるもんですね。
でも、デジカメの読み込みだけはどうにもならなかったので、写真が無いのが残念です。
なんでまたイキナリこんなとこにいるかと言うと、
うちのカミサンが昔ワーキングホリデーでオーストラリアに
滞在してた頃の友達の家に遊びに来ているんですね。
韓国人のその友達は、10年くらい前にオージーの彼氏と日本にも住んでいて、
その頃はよく俺も一緒に飲みに行ったり、VMAXで遊びに行ったりしてたのです。
5年位前に結婚して二人でオーストラリアに定住してて、
ずっと遊びに来い、遊びに来いと言われてたんですよね。
カミサンはずっと行きたいと言ってたんですが、
バイクも手放した経済状況で海外旅行なんて行けるワケねーだろ!
とそこは俺が逆切れしてささやかな抵抗をしてたんですよね。
まあホントに金もなかったし。
しかし先日、そんな状況が、そのオージーの旦那の一言で一変したのです!
今月頭くらいに、例の新型VMAX逆輸入の件で、
オーストラリア仕様の情報を得るのにその旦那ジェレミーに
「近所のバイク屋さんに聞いてみてくれないか?」
とメールしてみたら、
「09VMAXならライトプレーン仲間の友達が買ったって言ってたよ」
という驚きの回答が返って来たのです。
ちなみにジェレミーは観光ガイドみたいな仕事のかたわら、
小型飛行機で上空からホエールシャーク(ジンベエザメ)を捜索して、
ダイバーの乗るクルーザーに無線で場所を教えてやる、
というようなこともやってるらしいのです。
そして、さらに彼はこんなことまで書いてきたのです。
「そんなに気になるなら、乗せてくれるようにお願いしてやるから、遊びに来いよ!」
と!
…と、いう訳で、
新型VMAXのためならエンヤコラ、と、
磐田まで足を伸ばしたのと同じ位の勢いで、
いま、ここオーストラリアに来ているのであります!(笑)
思い立ったら吉日なのです!
猪年は猪突猛進なのです!
VMAX乗りは直線番長!
いつでもどこでもイケイケドンドン!なのですよ!
カミサンはそもそも行きたがってたし、
子供には「真夏のクリスマスやろーぜ!」で簡単に納得。
あとは会社を休んで国際免許の手続きをしたら、
エアライン勤務の知り合いに頼んで格安でチケットを手に入れるだけです。
ガソリンは随分安くなったのに燃油サーチャージがまだ高く、
しかも子供も大人と同額取られることにカミサンはぶーたれていたけど、
宿代とか現地費用はほとんどかからんし、問題なし。
さて、ここではそんな話はどうでもいいのです。
本題の新型VMAXのハナシです。
昨日23日の昼頃現地に到着してすぐにジェレミーに連れられて、
件のライトプレーン友達のウェインの家に行ったんですが、
なんというか…、壮大な地主でビビリました…。
どれくらい凄いかと言うと、
敷地内に飛行場がある位なのです!
趣味でライトプレーンに乗るとか言う話だったので、
まあそれなりに金持ちなんだろうと思ってましたが、
想像を遥かに越えた金持ちでした。
そして異様にガタイの良いウェインは、
俺と歳も同じで結構イナカ臭い目茶苦茶イイ奴…しかも大の日本車好き。
クルマはトヨタ、バイクはやっぱりヤマハなんだそうな。
ひとしきりヤマハ談義で盛り上がった後、
ウズウズしてる俺の様子に気付いて、ようやく新型VMAXのところへ。
そこはガレージ…というより、格納庫と呼ぶ方が相応しいような巨大な建物でした。
ちょっとボロい小型飛行機に、古めの角ばったランドクルーザー、
そして、初代VMAXが2台置かれた手前に
大事にカバーをかけられたバイクが一台…。
ウェインはジラらすように、
ゆっくり、大事そうにカバーを剥がした。
そこには、磐田、茂木に続いて三度目の邂逅となる奴がいました…。
小さめのウインドシールド以外はノーマル。
当たり前だがピカピカの新車だ。
ウェインと目が会うと、奴は無言のままキーを差し込み、右へ捻った。
ヒーン…という表現しづらい機械音とともに、
各所ランプが点灯し、タコの針がチェック動作を終える。
そしてセルモーターを回すとすぐにエンジンはスタートした。
アイドリングは正直ちょっと静か過ぎるんじゃないかと思ってしまったくらいだが、
スロットルを煽ると、驚く程低音の利いた排気音が響き渡った。
タンクカバー上の有機ELパネルでは、
スロットル開度表示モードの半円グラフが右手の動きに合わせて跳ね踊る。
文句なしの良い音に思わずニンマリしていると、
ウェインも同じように口の端で笑っていた。
ガレージのシャッターを開けると、外にはどこまでも青い空が広がっていた。
俺はウェインの了解を得てVMAXに跨がり、ゆっくりとガレージを出た。
バランスが良いせいか、低速でもさほど重さは感じさせない。
…その時目にした光景は…一生忘れられないっす…。
抜けるような青空の下、
目の前に横たわるのは、真っ直ぐに伸びる滑走路…。
まるで映画のワンシーンのようでした。
静かにアイドリングするVMAXに跨がったままウェインを見ると、
親指で滑走路の遥か向こうを指し、
ひと言・・・
"GO!"と言った。
アドレナリンが一気に分泌され、手にはジワリと汗を感じる。
数回スロットルを煽った後、
クラッチレバーを半分戻して感触を確かめつつ…俺は一気に加速した…!!
一瞬とも言える間に7000rpmに達し、シフトランプが点灯する。
2速にシフトアップし、スロットルをさらに激しく開けると、
フロントが浮きそうになる。
デジタルのスピードメーターには既に100km/h近い数字が表示されている。
しかし、あまりに強烈な加速に、小心者な俺は反射的にスロットルを緩めてしまった…。
いかに私有地内で無制限な状況とは言え、
わずか数秒で100km/h近い速度に到達するその強烈な加速に
気持ちよりも身体が先に恐れを為してしまったかのようだった。
そんなユルい走りだったので、180km/hにも満たないところで、
事前に言われていた滑走路脇の目印の地点まで到達してしまった。
砂が舞う滑走路で慎重にブレーキングし、
左足で一旦サイドスタンドを出して停車させた。
何と言うか、興奮と緊張で身体が硬くなっているように感じたので、
とにかく降りて伸びをしたかった。
強烈な太陽の下で、滑走路からの照り返しに目を細めつつ、
目の前に在るVMAXと滑走路以外には人工の物が無いという不自然さから、
VMAXの存在感が否応にも高まる。
今更言うまでもないが、
俺にとって、この新型VMAXは半端無く思い入れのある車輌だ。
奇しくも俺が初代VMAXをやんごとない事情ど手放したその数カ月後に
イキナリ何の予告も無く鮮烈にデビューし、
以来…本当であれば、バイクそのものから遠ざかっていたかもしれない
俺の心を3年以上に渡って捕らえ続けて来たのだ。
その新型VMAXと俺が、いまこうして
異国のしかも他に何も無い場所で対峙しているという奇縁に
気持ちはいやでもたかぶった。
やはり欲しい…コイツが…!
…その後、ウェインとジェレミーと俺は、
交代で何度もドラッグレース遊びに興じ、
俺も少しは感覚が掴めて来たところで日が暮れて来てしまった。
そんなワケで、昨晩はそのままウェインの家で
やたらと美人な奥さんの作ったフィッシュ&チップスとかのシーフードをご馳走になりつつ、
樽から直接注ぐワインを延々と、しこたま飲まされた(笑)
飲みながら今日はじめて体験した新型VMAXのことを語りまくった。
カタコトの英語で、
アンビリーバボー!だとか、
リディキュラス!だとか、
単語を喚いてただけだった気がするけど…。
そして、酔った勢いもあって、
俺は半分冗談、半分本気で聞いてみた。
「ウェイン!ギブミー・ユア・ヴィーマックス!プリーズ!」
…今時小学生だってもうちっとマシな英語を使うだろうが、
こんなのは気持ちが通じればいいのである。
すると、ウェインは酒で真っ赤になった顔を、
ジェレミーと見合わせ、二人で爆笑しやがった。
やっぱり冗談だと思われたか…と
俺もとりあえず爆笑した。
しかし、ウェインは信じられないことを言った。
「OK、よっぽど気に入ったみたいだからお前にやるよ!」
聞くと、
「来週にはカスタム用にもう一台納車予定だから大丈夫」
と言ってるようだが、そういう問題なのか…?
そしてウェインは思い付いたように付け足した。
「でも、タダでやるのも何だから勝負して勝ったら、ってことにしようぜ。」
「俺とジェレミーがオリジナルVMAXに乗るから、お前が09VMAXに乗れ。
3台同時のクォーターマイル・ドラッグレースで、お前がトップでゴールしたら、
クリスマスプレゼントで09VMAXをくれてやるよ!
その代わり、お前がトップになれなかったら、
あのガレージをスミからスミまでキレイに掃除しろ。
どうだ?やるか?」
ま、マジ…?
初代VMAXと勝負して、勝ったらくれるの…?
マルチ商法の説明会よりも、話がうますぎるじゃねーか!
しかし、ウェインはさほど泥酔した風ではない。
むしろ俺を試すようにニヤリと笑っている。
マジだ…。
俺は勿論即決した。
「Of course! やるやる!
あの新型で負けるワケねーじゃん!」
それを聞いたウェインとジェレミーは
不敵な笑みで目を見合わせてたが、
その時の俺にとっては、そんなことはどうでもよかった。
「よし、じゃあ勝負は明日な!」
そして、その後も酒をセーブすることは許されず、
結局ワインの樽が半分以上空いてしまうまで、
飲み続け…いや、飲まされ続けた・・・・。
こんなんで明日・・・乗れるのか・・・・?
思いのほか長くなったので続く・・・・
ダイノマシンでの後輪計測値で、162mph(約259km/h)をマークしたとのこと。
プラス38km/h、約17%UPということになります。
スピードリミッターのみの解除なので当然ではありますが、
馬力については大きな変化は無く、実測で約178psだったようです。
ダイノマシン上で後輪から計測した数値でしかないので、
実際の路上では風圧や路面の影響とかで、上記ほどの速度は出ないと思いますが、
そんなのはどうでもいい話です。
余計な制約をチープな(これは褒め言葉です!)発想で打破したことに意義があるんです!
電子制御というハイテクの隙間を突いて、カスタムの活路を見出だしたとこに夢があるのです!
何人かのチームで知恵を集めたそうですが、
色々考える人がいるもんだなあ~と、ホント感心します。
ちなみに今回の話は、当初のプランではシフトポジションセンサーの配線をいじる
というアイデアだったものを、どうもそのやり方ではなく、
ちょっとコストはかかるけど、
使ったアイテムは、「スピードヒーラー」という代物。
…すみません、オラそんなもの初めて聞いたもんで
何のことかサッパリ解らなかったんですが、読みかじりの知識ではこういうことのようです。
市販車のスピードメーターというのは、
実際の速度よりも10%
(まず、そこから知りませんでした…)
恐らくはスピード出し過ぎないように、
行政からの「指導」(世間で言う「命令」と同義語)
その「誤差」を修正して正しい速度を表示させるパーツが、この「スピードヒーラー」ということのようです。
面白いモンがあるんですねえ…。
>>参考HP
そして、アメリカのスキモノな人達が考えたのは、
それを使うことにより、ECUを騙して、実際よりも遅い速度として認識させ、
リミッターの上限を無理矢理引き上げた、ということのようです。
具体的な配線やなんかは、こちらを参考にしてください。
ABS用ECUからメインECUに車速を伝える配線があるそうで
そこに割り込んで周波数を修正してるようです。
ちなみにスピードヒーラーのボックスは、
タンデムシート下のレギュレータとかがあるスペースに設置して、
任意で切り替えできるスイッチまでご丁寧に付けてるようです。
しかしそれにしても、
まず現実的には260km/hも220km/
ハッキリ言ってムダなカスタムですよね(笑)
でも、こういうバカなことやりたくなるのは男子だったら理解できる人も多いはず。
俺も嫌いじゃないっす…というか、寧ろ大好き。
ハタから見るとバカげてて理解を得られないようなことに、
ひたすら情熱を傾けて、ついに乗り越えた時、ひっそりとほくそ笑む満足感というか…。
合理的で損得勘定が好きな女子には理解できんだろうなあ…。
まあ女性でもそうじゃない人はたくさんいると思いますが、
少なくともウチのカミサンなら、鼻で笑われるか、
無駄な金使うな!と一喝されてオシマイですね…。
ハハハ・・・・はぁ~orz
まぁ理解してもらおうとも思いませんけどねぇ~…。
ということで、これによって、
ヤマハがオプションで用意するレース用ECUは売りづらくなるかもしれないですね…。
そもそもそんなに買う人いなそうだし…。
まあ、この速度詐称?リミッター解除法は、レース用ECU同等ではないし、
何か問題を孕んでる可能性も勿論ありますけどね。
でもいずれにしろ、今後はリミッター解除はおろか、更にパワーを引き出そうとしたり、
想像もつかないようなカスタムに挑む人が世界中で出てくるのは時間の問題でしょうね~。
エスパーさんとかも、絶対なんか考えるだろうし、
新型でエンジン2基がけのWMAXとかやろうとする人も出てくる
ブラックボックスが多くてイジる楽しみが少ないんじゃないか…?
なんてのは杞憂に終わりそうな気にさせるお話でした。
リミッターを破ったオリバー&仲間達の発想と情熱はリスペクトに値します!
おまけ
納車シリーズ
多分相当寒い中を2台で走り去って行く図・・・。
イベントで展示されてたカットモデルの説明
10 | 2024/11 | 12 |
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