発表会当日、関係者の方々から聞いたお話やそこから推測(妄想)できることなどから
面白そうなものから書き出していきます。
その3は・・・・
■新型VMAXは何故あんなに高いのか?
本体価格220万円(税込231万円)
この値段を聞いて思わず「高っ!」と言ってしまった人は
日本全国に1億人(「野鳥の会」集計)はいたはず。
みぞうゆうのこの不景気の中でどれだけ買える人が居るのか
勝手に心配したりしてしまいますが、
でもこの価格について
単純に「もっと安くしてくれよ!」と言うのは早計に過ぎます。
確かにこれまでの国産二輪車の価格としては相対的に見ると高い!
でも、その「高い!」という価格へのイメージは
俺の場合、実車を見たり仕様などの詳細を知るにつれて完全に消え去りました。
もちろん俺の今の経済状況からすると、とても買えるものではありません。
でも、その価格設定にも有無を言わせず、
それでも欲しいと思わせる商品として仕上げられていると思います。
何年かかってもコレを手に入れてやりたい、
というモチベーションを奮い立てさせられるシロモノだな、と。
価格設定については、
以前輸出仕様に関する雑誌の記事で「あの値段でも正直採算は取れない」
というような発言がヤマハからされていました。
単純にその外観や数値など表面しか見ていなければ「高っ!」と思うかもしれないですが、
その中身や現物の凄さを知った上で、そう言えるか・・・・。
参考までにこの車輌のECUは3CPUの特別仕様とのこと。
とある資料によると、32bitのメインCPUが1個と、16bitのサブCPUが1個、
そして32bitのフュエルインジェクション用CPUが1個の計3つで構成されてるようです。
ちなみにABS用のECUは別でABS制御ASSYに入ってるように見受けられます。
豪勢ですねぇ~。
さらにちなみにメインの3in1ECUは某マニュアルによると通常車輌用の約5倍の処理能力があるそうな。
どんだけ電子制御してんの~・・・??という疑問とともに
それだけの制御をするプログラム?を用意するのにも
相当な手間と時間がかかりそうですよね。
その他エンジン構成パーツや、フルアジャスタブルなFフォークとリヤサス、ホイール、タイヤなどなど、
通常だと他車と部分的に共有できそうなものについても
そのほとんどが専用設計で恐ろしく手間とコストをかけてるのが判ります。
さながらレーサーのホモロゲーションモデルのような造り込みです。
フェンダーや燃料タンクなどの必要性があるところ以外は
樹脂製パーツもかなり限られているだけでなく、それどころか
軽量化や質感向上のためにチタン製マフラーやマグネシウムパーツまで奢ってます。
フロントフォークのコーティングなんて感動モノです。
仮にここまで列挙したパーツ類だけでも廉価なものに置き換えたとしたら
それなりに価格は抑えられたりするかもしれないですが、
性能的にも大きく異なってくるだろうし、
果たしてそのようなモノに魅力が感じられるか・・・・かなり疑問に思います。
もちろん部分的には「そこまでやらんでもいいだろう!」的なとこもあるかもしれないですが、
敢えて価格が上がってもそうしてきたところに、凄まじいまでのこだわりを感じます。
そしてそれだけのモノであることは、現物を見てればある程度判るはずです。
さらに乗ってみる機会などがあれば、値段について文句を言う人は居なくなるかもしれないです。
(俺も乗ったことないから知らんけどw)
単純な値段としては高い!
けど、見て、触って、メーカーの話をいろいろ聞いてみてから
改めて「果たしてそれは高いのか?」と考えてみると違う結論になるかもしれないですよ。
発表会の時にヤマハの人が言ってたので印象的なのが、
「そんなに沢山は売れないかもしれないけど
ヤマハのラインナップにこのVMAXが存在することが重要なんです」
という言葉。
今後10年・20年と、それなりに長いスパンで君臨するであろう新型VMAXが
ヤマハの旗艦として果たす役割は大きく、それ故に敢えて高い値段設定になってでも
一切妥協の無い造り込みをしたかったんではないかと思います。
同じ価格帯の外車とかと見比べてみても、
デザインの独自性や質感、精度などにおいて完全に優位に立っていると、個人的には思います。
敢えてメーカー名は書かないけど結構雑な造りしてるの多いもんなぁ・・・・(笑)
まぁ外車は外車で独自の魅力があったりするんですけどね。
(全然別物だけどVツインのKTMのRC8Rとかちょっと乗ってみたい・・・・)
多分俺と同じように、「今は買えない」という人は多いと思います。(そう思いたいw)
でも5年、10年かけてでも手に入れたいモノとして、
価格も含めたその内容に俺は異論ないのです。
俺の基準では「これでいいのだ!」なのです。
うーむ最近かなりヤマハ脳なので判断濁ってるかなぁ・・・・。
でも、そこまで欲しいと思える物って他に無いですよ。
(嫁が許可するかどうかは別問題として)
買える、買えないは別として、とりあえず興味ある人は
行ける人は今週末と来週末の大阪と東京のショーに足を運んでみたらどうでしょ?
ショーモデルかレーサーか、と言うくらいの造り込みには
たぶん結構びっくりしますよ。(言いすぎ・・・?)
触ったり跨ったりできるようだし、開発の人とかも行くそうなのでいろいろ聞けるかもしれないです。
さて、(その4)のテーマは、
「新型VMAXの販売方法について」
の予定・・・・ですが、いつ書くかは未定です。
広告は無いけど記事は載ってたよ、と複数の方からメールをいただきました。
どうもありがとうございます・・・。
せっかくなので、送ってもらった記事の写真とかを載っけておきます。
3月14日読売新聞(大阪) 「ぶっちぎり」って・・・・・orz
3月14日読売新聞(山口) 大阪と同じ「ぶっちぎり」ですね
3月11日四国新聞(香川) これが意外と扱い大きい! バイク乗りが絡んでるに違いない・・・・
あと本日3/18の朝日新聞(朝刊)にも載ってましたね。
(すみません、めんどくさくて写真撮ってないです・・・)
↓
撮ってみた
詳細は確認してないですが、これ以外にもまだあるようです。
会場には新聞以外にも週刊誌の人とかもいたので、
これからまだいろんなとこで出てくるかもしれません。
新聞広告は引き続き期待しておきます・・・・(まだ諦めてませんw)
あともういっこ小ネタを教えてもらったのでついでに・・・・・。
前にも情報提供いただいてたKさんから。
先日「人が乗ってないのに走ってるのはおかしい!」と
俺がこき下ろしてたスペシャルサイトのムービー↓ですが
これの0:37あたりでTIME TO RIDE・・・のあとの時計表示が・・・・「3:10」になってる!と
これは多分国内発表の「3月10日」を意識した、心憎い演出に違いない!
・・・・という、ややマニアックなお話でした。
こういうの、俺も結構好きですねぇ。
いやー、こういうネタはまだまだありそうですね。
なにか気づいたことあれば是非教えてください(笑)
(エアクリボックスがチャッキーな件以外で・・・・)
国内仕様発表会の展示会場でVMAX-MLの川田さんという人にお会いしました。
展示されている新型VMAX国内仕様とクレイモデルの脇で、
ヤマハの牧野さんをはじめ、マーケティングや広報の方、そして開発の方数名や
ヤマハ販売の方やさらにはGK一条さんまでも話に参加される輪の中に、
「一般人」である川田さんと俺も混じっている、という、
なんだか今考えてもとても信じがたいような状況でした・・・・。
あ、ちなみにこれはタダの自慢ですので悪しからず(笑)
話は戻って
その後、川田さんからメールを頂いたりして
国内仕様と輸出仕様との相違箇所について新たな情報を教えてもらいました。
その違いとは・・・駆動系への「ハケン」。
昨今話題の「ハケンさん」とはもちろん異なるそれは、「歯研」と書くそうです。
読んで字の如く駆動系のギヤなどの歯を研磨してあるのだそうです。
国内の厳しい騒音規制への対策として、マフラーの仕様変更にとどまらず
こんな細かい作業までしているんですねぇ・・・・。
正直・・・・「そこまでやるか?!」って感じですよねぇ・・・。
川田さんによると
「旧型国内仕様の加速騒音のようにハイギア化しなくても
ギアをバフがけのように研磨することによって
歯と歯の当りがペタペタ~と静かにしっとりとかみ合うのだそうです。
(ヨシムラやオザワR&D等、レース関係でも同じような事をやっていましたね)
この部分などは新型の国内仕様ならではのしっかりした作り込みで
輸出仕様には無いサービスですとおっしゃっていましたよ。」
とのことです。
規制対策から来るものではありますが、
国内仕様のみの隠れた特典という感じなんですね。
うーむ、エンジン仕様の違いにばかり気が行って、
駆動系のこととかは「基本的な違いは無い」程度にしか聞いてませんでした。
目の付け所が人それぞれで面白いですね。
想像の範囲ですが、駆動系の騒音が少ない、
ということは多分フリクションロスも軽減されてるんじゃないでしょうか?
まぁ数値的に目に見えた違いは無いかもしれないですが、
押し歩きなどの際のシャフトドライブならではの「重さ」が
少しは解消されてたりしないか期待しちゃいますね。
しかしそうなると、ギヤ系のパーツNoも多分異なるんでしょうね。
ポート研磨みたいな感じで、輸出仕様におけるカスタムの一つとして、
こだわる外人さんにはウケるかもしれないです。
「日本用のギヤをくれ!」とか言い出したりして・・・・。
まぁよっぽどカネ余ってないとそこまでやらないか(笑)
実際ファイナルギヤとか並べて見比べてみたいですね。
というかここは大いに宣伝していいとこだと思いますけど、どうなんでしょ?
そこまで違わないのかな・・・。
さて、件の川田さん、
またの名を「チェーンドライブの川田」とか「supermaxの川田」などの
異名(通り名?)を持つそうです。
VMAXファイルとかにも載ったという川田さんのVMAXは、すげぇの一言ですね・・・。
↓
ドラッグレース用にかなり特化されてるそうですが、
豪華なパーツを奢るだけじゃなく、まとまりも良くてイイ感じですね。
よく見るとチェーンの下側がたわんでますが、
パワーロスを減らすためわざと緩めにしてあるんだそうな。
リヤタイヤも緩めに見えますが、
トライアルみたいに空気圧下げて接地面を広くしてたりするんでしょうか?
チープな改造しかしてなかった俺には想像を絶する世界ですね(笑)
それにしてもドラッグレース・・・・、
フルチューン初代VMAXとノーマル新型VMAXで勝負したらどうなんでしょうねぇ?
新型のリミッターはできれば解除しとかないと条件が悪すぎる気がしますが、
それでも川田さんみたいなフルチューン相手だと、どっちが勝つのか想像付かないですね。
俺的には去年のクリスマスにオーストラリアで、
フルチューン初代VMAX2台を相手に豪州仕様200ps新型VMAXで勝負したわけですが、
その時は残念ながらシロクロが付かなかったのです(笑)
是非いつか見てみたいもんですねぇ・・・。
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