本家の方で書いてた通り、アメリカのサイト某BBSを見てたら、
「ヤマハは新型VMAXにCoates Spherical Valveの採用を考えてるらしい」
みたいな噂話が載ってたんですよね。
まぁ少し調べてみただけでもそれはどう考えてもガセネタだな、と想像がついたんですが、
Coates Spherical Valveなんて初めて聞いたもんで色々調べてみました。
正しくは「Coates Spherical Rotary Valve」(以下CSRV)のことだと思うんですが、
日本語にすると、「Coates社製 球状回転式バルブ」って感じですかね?
>>Coates社の紹介ページ
>>同バルブ搭載V8エンジンの写真が載ってるサイト
(いずれも英語です)
俺も英語自信ないので理解度がイマイチですが、
かなり画期的なバルブシステムのようです。
従来のスプリングとカムで開閉する上下運動のバルブに対して、
CSRVは上記写真にもあるように吸排気経路となる孔があいた球状の物を、
カムシャフトみたいな軸(クランクからチェーンやベルトで駆動)で回転させて
吸排気を行なうという構造のようです。
ちょっと違うけど回転ドアみたいなイメージ?(だいぶ違うか!)
まさにアイデア賞モノの発想ですね。
実際にそれで上手く動作するのかは不明ですが、
同社のテストでは素晴らしい成果が見られているとのこと。
確かに素人目で単純に考えても、
従来のバルブにあったスプリングもカムも要らないし、
かなりエンジンヘッドの小型化に影響しそうです。
構造は格段にシンプルになるし、
パワーロスも少なく高回転まで対応できて
しかもちょっと手を加えればバルブタイミングも自由自在にできそうなシステムじゃーないですか!
上記紹介ページなどを見てみると、
従来のバルブシステムから比較したメリットは、
●構造が単純になりパーツ数が激減する→メンテが楽になる、軽量化される
●バルブ部分に潤滑油を使用しないので、排出NOxやCO2などが激減する
●バルブが燃焼室からの熱の影響を受けにくい。放熱効果も高い。
●高回転まで回る→テストでは従来のバルブに対して2倍!の回転数14850rpmに達したとのこと
●高出力を出せる(高圧縮比にでき、且つ高回転化できるため)
●燃費が良くなる(パワーロスが少ないため)
●エンジンノイズや振動が軽減する
などなど、ホントかよ!!、と言いたいが、
構造から考えるに納得せざるを得ない内容がズラリと並びます。
まぁ新型VMAXへの採用は07オブジェを見る限りは無さそうですが、
二輪車に限らず今後の内燃式エンジンの構造自体に大きな変化があるかもしれません。
まずはMotoGPとかF1とかのレースフィールドから使われる可能性のが高いかもしれませんね!
そうなったらまた面白いことになりそうだ。
最近ヤマハでもテスト中のニューマチックバルブ(電子制御で圧搾空気によりバルブを開閉)とか
ドゥカティが長年培ってきたデスモドロミック機構(スプリングは使用せずに開閉両方をカムで駆動)よりも
遥かに効率的且つ高性能のように思われます。
デスモを超える2万回転オーバーのエンジンも可能なのかもしれないっす。
まぁ素人だもんで、
決定的な欠点があったりするのを見落としてたり
そんなことも知らなかったのか??的な話なのかもしれませんが、
個人的にはちょっと興味津々なお話でした。
詳しい方が居たらぜひ教えてください・・・。
【追記】
Coates社のサイトを改めて見てみたら、CSRV装着の二輪車も既にあるんですね。
ハーレーにCSRVを付けて実走行してる動画とかもありました。
Vツインのシリンダヘッドにもコンパクトに収まってます。
>>CSRVの二輪車(動画あり)
>>CSRV装着Vツインエンジンとかの画像
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