昨日のつづきです。
さて、具体的なVVT特許図面と実車エンジン画像の気になる点ですが、
まず対象となる特許の図面はこちら。
粗くて見にくいですが、車体のイラストから判断しても
この特許はVMAX用として出願されたとみて間違いないなさそうです。
詳細は特許電子図書館で検索してみてください。(出願番号2006-322484)
以前から内外の雑誌とかにも出ていたので、
当該VVTについての詳しい説明は割愛しますが、
簡単にいうと、シリンダヘッドに配されている吸気側カムギア内で、
油圧によってカムの位相が切り替わり、
一本のカムシャフトで低回転用と高回転用の
2パターンのバルブタイミングにできる構造らしいです。
非常にコンパクトな構成で、やや厚みのある2枚合わさったカムギア部と
Vバンク間に切替の油圧制御用小型ソレノイドバルブがあるだけです。
ちなみに余談ですが、
興味深いことにこの特許によると、切り替えは2パターンではなく、
無段階もしくは段階的な切り替えを想定している
ような書き方をしています。
余談おわり。
ということで気になるのは
この吸気側カムギア周辺の構造です。
このカムギアはクランク軸からカムチェーンを介して駆動され、
ギアで隣の排気側カムギアを連動させます。
そのため、チェーンから駆動されるカムスプロケットと
吸排気連動用タイミングギアの2枚のギアを重ね合わせているので、
そもそも厚みがあるのは当然なんですが、
この厚みと2枚重ねの構造がVVTの肝の部分に通じる気がするのです。
この2枚のギアをちょっとずらすだけで、
あら不思議! 見て見て見て見て!
バルブタイミングを切り替えられるんですねぇ~!
なんてアキバ駅前の露店販売のおじさんみたいなみたいな解説を想像してしまいます。
(VVTの露店販売はしないだろうが…)
それを裏付けるような気になる部分がまだあります。
こちらの画像の赤字部分。
弧を描いて刻まれた溝は、
2枚のギアをずらす際のガイドとして、
また所定の角度以上にずれないためのストッパーとして
用意されたものなんではあるまいか…と。
そして、このカバーで隠されたインテークマニホールド周辺に
VVTを駆動するためのソレノイドバルブが!・・・・あったり無かったりするんじゃあるまいか・・・と。
(妄想図)
ということで、実車画像から判断するに、
新型VMAXにVVTが用意されていると言っても
何等おかしくはない状態である!と
ワタクシはここに断言し・・・いや、予想・・・・いや、夢想妄想しているワケであります!
(説得力ゼロだな)
しかし、仮にそうだとしたら、
いったい何故ヤマハは仕様緒元で「可変バルブタイミング機構あり」と記載しないのか?
・・・・また長くなったので、この辺で。
さらにつづく!
(すみません・・・別にもったいぶってる訳ではなく、書いてる時間が無いのです・・・)
おまけ
可変ファンネルの特許図面と、排気部分に関する特許図面
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