「レーシングオートバイ800cc 2007総集編」というDVD付録つき雑誌(ムック)を買った。
書店で見かけてパラパラしてるうちに気付いたら買ってたんだが、
レジに持ってったら1680円もした・・・。
内心、「えぇ~!!」とか思いつつ、
「1680円ですね、はいはい」とか無理に平然を装いつつお金を払ったのは内緒だ。
いや、そんなことはどうでもいいのである。
買って正解だったんだから。
MotoGP素人な俺にとっては稀に見る良本。
本も読み応え十二分。
DVDがこれまた期待以上の内容だった。
990ccから800ccに大幅なレギュレーション変更があった2007シーズン。
それを、各メーカーの技術面とライダーのテクニックなどの面から
これでもかってくらい解説されてて、
もうこれ以上ないくらいの出来です。
特に面白いのが、ヤマハ他各メーカーの開発担当のインタビューと
タイヤメーカーのインタビューの辺り。
普段表に表れにくいメーカーの思惑とか2007シーズンのどこが失敗だったか
みたいな通常だと予想するしかないような話までしてくれてるのが面白い。
欲を言えば、技術的なお話をもうちょっと掘り下げて欲しかったけど、
十分と言えば十分。
骨太なMotoGPドキュメンタリーを2時間近く見ているようなもんで
嫁さん無視して見続けてしまった。
これでますます2008シーズンの開幕が楽しみになってきた。
個人的に楽しみなポイントは、まず
ロッシ&ヤマハ&BS(ブリジストン)のパッケージがどう出るか?
チーム体制を2分してまでのMI(ミシュラン)からBSへのタイヤ変更は、
あまりに強引すぎる印象なので、単にロッシのエゴによるものかと思ってましたけど
メーカーとしてMIでの限界を示唆するようなコメントが随所にあり、
やはり最終的にはチームとしての判断だったんだなぁ、と再認識。
そして2008年、果たしてBSの選択でそれが解決されるのか?
(ロレンゾの方が早かったりして・・・)
次に気になるのはニューマチックバルブ導入を核とした
エンジンのパワー競争の行方。
800cc化に伴う最高速の差は、後半戦でかなり狭まってきたものの
ドゥカティとその他メーカーの間では未だに歴然としてます。
スズキ、カワサキに続いて、ヤマハもニューマチック導入がほぼ確定的。
ホンダもテスト走行で導入をしているようだし、
同機構またはそれに類するモノの採用は不可避でしょう。
それらの成果が実際のところどうなのか?
2008シーズンのフタを開けてみないと判りません。
んでもって最後に、
トラクションコントロール(以下TRC)その他の電子制御について。
上記の本とかその他雑誌とかを見てても、
2007チャンピオンのストーナーは、ドゥカティのTRCを
最大限に生かした走りが好結果を生んだらしい。
あまり良い表現ではないけど、「電子制御頼みの新世代の走り」らしい。
コーナー立ち上がりからアクセルはガバ開けして
後はTRC任せにすれば、ハイサイドなんて絶対に起こらない!
という、よく言えば電子制御を信頼し、その威力を最大限に引き出した走り。
反面、カワサキでは「電子制御に頼り過ぎない」のを前提としていたり、
確かヤマハも「マッピング外の不測の事態には対処しきれないこともある」
みたいなことを言っていたり、
電子制御についての慎重論もあったりするようです。
ストーナー絶好調の理由はTRCだけによるものでは無いですが、
現代のレースには既に必要不可欠な電子制御の如何による
天下の分け目の様相が感じられる昨今のシーズンなのです。
*以上、素人による自己満足の書き込みなので、突っ込み無用です。
・・・いや、変なこと言ってたらぜひ教えてください・・・・。
それにしても楽しみだな~。2008シーズンの開幕。
ちなみに2時間ぶっ続けで付録のDVD見た後、嫁に言われた一言。
「そーんな同じ様なのが同じとこグルグル走り回ってるのを何回も見て何が面白いの?」
・・・レースというのは女の目にはそう見えるらしい・・・。
(すべての女性がそうだとは思いませんが・・・)
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