俺流な宝くじの買い方とは

※以下はすべて実話を元に（多少脚色）したお話です。

今日も朝から暑い日差しが照りつけていた。
俺は日比谷線の出口から出ると、舌打ちしながら歩き始めた。

手にした鞄には昨日銀行で引き出しておいた60万円の現金が入っている。
俺は頭の中でざっと計算をしてみた。

60万円で、サマージャンボ宝くじは2000枚買うことができる。
1等の当選確率は一説では1000万分の一と言われているが、
2000枚買えば計算上はそれを5000分の一にすることができる。
決して高確率とは言えないが、
ギャンブルとして考えればそれなりに面白い数字になる・・・。

そんなことを考えながら、俺は用事を済ませ、
台東区某所にある、過去に億単位の当たりが出たという宝くじ販売所へ向かった。

サマージャンボ宝くじの販売終了を目前に控え、その店では
まだ一部開店準備中にも関わらず、朝から既に数人が列つくっていた。

腕の時計を見るとまだ朝の9時20分。
俺のような熱心なファンか、よく当たるとの噂を聞きつけた人たちなのだろうか。
照り付ける太陽の日差しに、ややうんざりしながら俺は順番が来るのを待った。

見ると、数人前の男性は、
およそ３～４cmくらいの厚みのある宝くじの束を数枚の1万円と引き換えに手にしていた。
見たところ、恐らくは300枚というところか？

興味深く観察してみると並んでいる男たちは皆、
やはり同じように数百枚、数十枚の単位で買ってゆく。

フッ・・・そんな半端な枚数を買ったところで大して勝率は変わりもしないのに
まったく無駄な金の使い方をするものだ・・・。
そう心でひとりごちているとようやく俺の順番が回ってきた。

俺はポケットに用意していた金を窓口に差し出しながらおもむろに言った。

「おばちゃん、ジャンボ1枚！」

ジャラ・・・・カウンターに散らばるのは、
俺の出した100円玉2枚、50円玉1枚、10円玉5枚。計300円。

おばちゃんは、ハァ？という迷惑そうな顔をしつつ、
バラで売れる分を用意していなかったのか、やや焦っているようだ。

フッ・・・おばちゃん・・・アンタ、背中が煤けてるぜ・・・。（意味不明）

俺はおばちゃんから1枚のサマージャンボを預かると、
周囲の視線に目もくれずに足早にその場を去ったのだった。

ただひとつ気がかりだったのは、
おばちゃんが他の人には渡す前に、ゲン担ぎで
カウンターにある招き猫の頭を宝くじでなでていたのに
1枚だけ購入した俺の宝くじではそれをやってくれなかったことだ。

まぁいい。
そんなことで勝率が上がる訳ではないのだから・・・。

そう・・・ある勝負師も言っていたはずだ。

「オレは己れの運に身をまかせたことなどない　ましてや他人の運をあてにする程愚かではない」

～つづく～

・・・・いや、つづきません。
すみません。つまらない文章で。

俺は・・・！俺は・・・・！
金が無いから1枚しか買わないワケじゃーないのですよ！

1枚だろうが100枚だろうが1000枚だろうが10000枚だろうが、
当たるときは当たるし、当たらない時は当たらない！
という悟りを開いているのです。
単なる運試しとして「毎回1枚だけ買う」という「ポリシー」を貫いているだけなのです。

だからお金がなくて1枚しか買わないわけじゃーないのです！

お金・・・無いですけどね・・・・・orz

あーちなみに冒頭の60万円は、
旧・住宅金融公庫の積立債権の入金用でたまたま持ってただけなのです。
ちゃんと宝くじ売り場に行く前にキッチリ納めて参りました。
宝くじに注ぎ込むより「つみたてくん」の方がよっぽど率が良いのですよ。
＊参考までに「つみたてくん」はもう新規受付してません。

ちなみにジャンボ1枚買いは、
ドキドキ感も遜色なく、負けた時のダメージも少ないのでオススメなのです。
1枚だけ買って末等の300円でも当たると結構嬉しいモンですよ。

ちなみに1等の2億円あれば、
新型VMAXを1台200万円換算でなんと100台も買えます！
100台あればアナタ！合計2万馬力ですよ！奥さん！
2万馬力と言えば！それは馬が２万頭ということです。
でも２万頭もいたら餌代とか大変そうですよね。
VMAX１００台ってのも維持費が払えそうにないな。
車検とかまとめて来ちゃったら自己破産するしかないぞ。どうしよう・・・。


サマージャンボの販売は明日8月1日までです。


「アンタ、背中が煤けてるぜ」
「オレは己れの運に身をまかせたことなどない　ましてや他人の運をあてにする程愚かではない」
by 竜
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