
度々情報提供いただいている名古屋56号さんから興味深いメールをいただきました。
新型VMAXのリミッター解除について試しているとのことで、
まとめてメール転載させていただきます。
まとめてしまったので長いです!
(転載メール1)
表題の件ですが、レース用ECUはなかなか入って来ないでしょうし、
解決しなければいけない課題も多いですから、
その間に安くリミッターカットだけでも出来ないものかといろいろ検索しておりました。
以下、長文失礼します。
起点は俺流blogにも上がっていたアメリカのリミッターカット。
現在購入は出来ないようですが、これはECUへの車速パルスを1/2に変換するもの。
四輪の世界では一般的な手法のようで、国内でも類似の製品はいくつかありました。
これらを流用すれば新MAXもリミッターカット出来る可能性は高いと思います。
ただ問題点はいくつかあります。
1.値段が高い。安くても1万台後半。
2.動作保証がない。パルス間隔が短すぎると車種によって動かない例もある。
3.やはりメーター表示への影響は避けられなさそう。
特に3.は問題で、サービスマニュアルを購入したので配線図を確認したところ
新MAXの車速パルスの経路は以下のようになっているようです。
後輪ABSセンサ(回路図45)→ABSECU(回路図48)→メインECU(回路図31)→メーターASSY(回路図64)
アメリカのリミッターカットはABSECUとメインECUの間に割り込ませており、(48と31の間の白/黄コードを分断)
四輪用類似品を使用しても同じ所に付けることになると思います。
従ってメーターASSYにはメインECUを介して変換後の速度が入力され、作動中はメーター狂いっぱなしとなると思われます。
速度はともかく、オドメーターやトリップメーターも狂ってしまう恐れがあるのは痛い。
メインECU→メーターASSY間を繋ぐ線(31と64間の黄/青コード)は11のイモビユニットにも繋がっているため
車速パルスの伝達だけでない可能性があり、正規パルスをバイパスしてメーターに直接入力するのも無理な可能性高いです。
四輪の場合は正確な速度を別に表示するために、スピードメーターと一体化された製品が出回っています。
アメリカのリミッターカットはひと工夫あり、115mphまでは通常のパルス、それを超えると1/2のパルスを
出力するようになっているようです。これなら常用域は正常な速度を表示します。
しかしこの115mphという境目が日本の場合問題で、km/h換算すると約184km/h。
誤差がどれくらいあるかわかりませんが、最悪の場合ぎりぎりのところでリミッターが先に作動し
パルス変換される速度に届かない場合があり得ます。
どうしたものかと検索していたところで引っ掛かってきたのがこの製品、「スピードヒーラーV4」。
http://sugar-speed.com/?pid=4922273
これは本来タイヤ径やスプロケ比を変更した時のメーター補正を目的とした製品で、車速パルスを
0.1%刻みで調整出来るものです。
バイク専用のため、コンパクトで防水加工もしてあります。
このパルス調整を大きく取れば上記リミッターカットと同様のことが出来ます。
1/2に限らず、2/3や3/4といった設定にしてトリップメーターの誤差を減らすことも出来そう。
しかも2パターンの変換比を設定し、遠隔設置出来るボタンひとつで切り替えれるのが売りでして、
走行中の切り替えが可能かどうかは不明ですが(パルスが瞬断するだけなら可能っぽい?)、
通常は正常な速度表示にしておくことが出来ます。
そして決め手は、最新の対応車種にVMAX(2009)が上がっていること!(一番下のSH-U01参照)
http://www.healtech-electronics.com/download/SHv4_Application_list_en.pdf
輸出用の対応でしょうが、パルスの経路は国内も同じなので問題なさそうです。
(駄目な可能性も無くはありませんが)
値段も1万台前半で車用よりは安い。
別途日本語のユーザーガイド、取り付け説明書等も添付されるとのこと。
今後レース用ECUが入手出来ても、今度はメーター誤差を修正するという本来の目的で使えるので
無駄にならなさそう。排圧問題もこれなら関係なし。
というわけで、ぽちってしまいましたw
輸入しているSugar Speed SUPPLYの対応も早く、木曜深夜に注文して、もう土曜には届く様子。(早!
取付は週明けの予定ですが、富士のオーナーミーティングに間に合うので「クローズドコースで」試せそうです。
(先導に抑えられる?往復の高速で試すなんて言ってませんよ?w)
到着したらまた続報します。
(転載メール2 商品到着)
リミッターカットの商品届きました。
今まで購入した通販では最速の到着かも。
説明書をざっと読んだところ、一つ勘違いがありました。
遠隔スイッチはモード切り替えではなく、トップスピードのメモリ機能用とのこと。
モード切り替えは本体のボタン操作が必要でした。
また切り替えは瞬時には行われず、ボタンを1秒以上押す必要があるようです。
走行中切り替えは無理ですね。ボタンも小さいし。
防水されているとはいえ、常に雨天に晒される場所への設置は良くないとのことなので
設置場所に悩みます。
本体は新MAXの鍵(鞘付)より小さいです。
(メール3 取り付け報告)
リミッターカットは無事成功です。
本体はシート下、燃料給油口の横にマジックテープで貼付。
ここなら操作確認も簡単だし、雨にも濡れません。
ハーネスぶった切りにはちょっと勇気がいりましたが、作業自体は簡単。
2種のモードは、モードAを変換0%、モードBを-50%出力に設定しました。
モードBではやはりメーター表示は半分になります。
モードBでメーター表示「ぬ13km/h」位まで確認できました。つまり「ふ26km/h」!
(注:念のためですが、たぶんイメージトレーニングです)
ちなみに確認のため付けていたポータブルナビのGPS速度表示でも「ふ07km/h」を確認。
(注:念のためですが、GPS壊れてます。たぶん。)
おまけ機能なので追従遅延がどれほどあるかはわかりませんが。
とにかくリミッターカット成功し、「ふ00km/h」の大台突破です。
(注:念のためですが、えーっと・・・・200m/hの間違いです・・・・たぶん)
この域が解放され、YCC-Iの2段加速感がようやく体感できました。
低いギヤだと低速からの加速感への上乗せなので目立ちにくかったんですよ。
でもさすがにスクリーンが欲しくなりますね。
(転載ここまで)
ということで「ぬ」とか「ふ」とかが邪魔臭いですが、そういうことみたいです!(笑)
まだメーター速度表示の問題を解決しないと使えないですが、
道は見えたので、さほど解決は難しくない気がします。
あと、トリップとかがどうなってるのかも気になりますね。
・・・・・と、ここまで書いてて気づいたんですが、
もう一個スピードヒーラーを用意して、
ECUからメーターASSYのパルス配線見つけて割り込ませて、
こんどはプラス50%してやれば解決したりしないですかね?
素人の考えですが、見た目上は行けそうな気がしないこともない気が・・・・。
56号さん、どうでしょう?
お金はかかりますけどね(笑)
リミッターカットに3万円弱か・・・・・。
さらに電気回路に疎い素人の浅知恵で考えてみたんですが、
パルスの-50%分配器と+50%増幅器(?)だけ買って割り込ませたりとかで
安く上がりませんかね? そんな都合の良いモノ売ってるのか知りませんが。
エロい人・・・じゃなくて偉い人が見てたら教えてください!
※訂正※ +50%じゃなくて+100%増幅しないと元に対して75%でした・・・orz
さて、56号さんのメールには続きがあります。
(転載つづき)
リミッターカットの装着レポをと思っていましたが、加えてひとつショックなことが。
初転倒をやらかしてしまいました…
日曜に出身大学のライディングスクールに出ることは前にもお話ししましたが、
スクール最後のミニジムカーナ大会で悲劇は起きました。
コース中盤の千鳥スラロームの左ターン。1回目の走行で1速ではギクシャクしていたので2速で突っ込み。
回りきって立ち上がろうとした瞬間、はっきりと覚えてませんが恐らくはエンスト。
気付いたら左に倒れてました。
極低速で半クラ使わずに曲がろうとしたのが間違いでした。
インジェクションの仕様なのか、ノッキングとかの前兆なしで突如停止します。
低速トルクがある割にはエンストしやすいのは以前から気付いてはいたのですが…
被害はサイレンサーのエンドカバー横とエアスクープの先端部及び音叉マーク、ホーン外周のプラカバーに目立つ擦り傷。
あとはとクラッチレバー、バーエンド、エキパイに小傷とチェンジペダルにわずかな曲がり。
思ったよりは少ないダメージでした。立ちゴケレベルでは接地するポイントが限られているようです。
ペダルの曲がりはレンチで曲げ戻し、サイレンサーエンドカバーはとりあえず左右入れ替えで目立たなく応急処置。
エアスクープは職人が40分かけて磨いたもの、高いんだろうな…パーツもすぐ入って来ないだろうな…
そう思いながらYSPに確認。すると、
「エアスクープ、音叉マーク、エンドカバー、ホーンのプラカバーの4点で4万弱ですよ。センターに在庫あるので火曜には入ります。」
…思ったよりは安い。しかも早い!週末の富士に間に合う!さすがは国内仕様の純正部品!
出費は決して安くありませんが、ひとコケでのダメージは破損個所も額ももっと厳しいと考えていただけに助かりました。
今度のオーナーミーティングでもライスクがあるので気をつけねば…
今回の転倒の考察
・エアスクープは先端部に透明な樹脂プロテクターを貼っておけば転倒時の傷を防げるかも。大半は音叉マークが吸収してくれます。
・サイレンサーはエンドキャップの被害のみで、最も高い本体チタン部は傷つきません。エンドキャップを単体で取れるのはよく考えられてます。
・エキパイカバーはエンジンガードを兼ねてますね。エンジン本体(ジェネレータカバー等)には全く傷はありませんでした。
・ただ、エキパイカバーは単品では取れず。アッセンブリで片側約8万円…走行不能にはなりにくいが、エンジンカバーのほうがはるかに安い。
・ホーンをあの位置にしたのは失敗ですね。樹脂で覆っているのは分かっていたからなのかも。反対側のコケだとクーラントのタンクがやばい。
(転載ここまで)
と、言うことで写真までご提供いただいてしまいました。
痛ましいですねぇ・・・・・。
音叉マークはそこまで考えてあの位置に・・・・なワケないですよね(笑)
でも音叉の厚みが3cm位あればダメージは更に減りそうですね・・・・って見た目がダメか・・・w
というか、ダクト本体と音叉マークって別売りなんですか??
とにかく皆さん気をつけてください。
さて、
56号さんも行くそうですが、今週末はFISCOですねぇ~・・・・。
結構な人数の希望者がいたそうで、最終的に抽選になっちゃったらしいですね。
俺は行けませんが、試乗した人は是非感想とか聞かせてください。
(・・・・俺は雨乞いとかあんまり得意じゃないので多分晴れるはずです!)
※以下を参照して作業されて、万一何かのトラブルや事故に遭われても
当方では責任を負いかねます。
何かあっても「すべて自己責任」ということでご了承ください。
川田さんからレース用ECU移植についての爆弾処理レポートをいただきました。
(レース用ECUの日本仕様への移植の詳細はこちら)
フルパワー化への大きな一歩となる今回の人柱、
結果を待ってた人も多いかと思いますが・・・・・・・・さて、どうだったんでしょうか。
以下ご参照ください。
(以下転載&ちょっと修正)
まず作業内容の確認
作業前にこれらの対比し、ピンアサインの差分を熟読してください。
1列目、赤の列
2列目、緑の列
これらの同じ色のピンを入れ替えます。
特別な知識や電工ペンチ等の切った貼ったは必要ありません。
3.アルミキーカバー(ボルト1本)を外し、直下のボルト4本を外します。
6.ダミータンクを手前に引くように外すとノーマルECUが現れます。
9.ノーマルECU(左)とレーシングECU(右)の選手交代です。
10.ノーマルECUに付いていたスポンジをレーシングECUに張替えます。
糊が利いているので、発売されたばかりの新品のうちは簡単に張替えできますが、
購入数年後は劣化しているので同じ状況とはならないでしょう。
11.2個あるうちのカプラー、右上部がオレンジのカプラーが作業対象です。
12.カプラー中央の白い部分をマイナスドラーバーで丁寧に「カチッ」と音がするまで押します。
13.するとカプラーの反対外に2箇所、突起が現れ、ピンの固定がすべてフリーになります。
(とりあえず橙だけハズしました)
14.1列目の爆弾処理
橙、灰赤、橙緑、灰緑 を外しました。(川田が色弱で色違いだったらごめんなさい)
US,JAPAN対比の画像を参考にピンアサインを入れ替えます。
15.2列目の爆弾処理
赤黒、緑赤、青黒、橙黒を外しました。
同じく、US,JAPAN対比の画像を参考にピンアサインを入れ替えます。
17.入れ替え終了です。
12.でフリーになった2個の突起を押してピンを固定します。
19.「777」「222」 なんとフィーバーしました\(^o^)/(偶然です)
エラーコードが出ていたら泣かないで作業やり直しです。
(ダメージが無く、やり直せればの話ですが。。。。。)
21.さらにもう1台爆弾処理を完了した松坊氏(中央)、お手伝いしていただいたブリキ屋氏(左)です。
みな満面の笑みでございます。
爆弾処理完了です。
無事に稼動確認完了いたしました。
雨なので180キロまでは試しませんでしたが
大丈夫です、間違いなく!!!!!!!!!!!!
この作業でおなかいっぱいになったので今日は安心して眠れます
ではでは(^^)/~~~
(転載ここまで)
と、言うことで!
どうやら作戦成功のようであります!
川田さんによって
「レース用ECUは日本仕様でも動作する」
ということは確認できました!!!
人柱お疲れ様であります!
しかも2台で成功されてるとのことなので間違い無いですね。
それにしても、満面の笑みですねぇ~!
いやーこれは緊張するでしょうねぇ~。
マフラーをグリグリやっちゃう程(笑)の川田さんでも手が震えたようですから、
ロールミーな度胸(?)が無い方は気をつけてください。
でも、ミス無く作業すれば大丈夫、ということはこれで判ったので、
安心して?爆弾解除できるというものです。
さて、これで第一段階見極めです。
今回の作業では、未確認の事項がいくつかあります。
まず、移植後に動作することは確認できているようですが、
果たしてそれがどんなスペックになっているのかが未確認です。
馬力はどんだけ出てるのか? リミッターは解除されてるのか?
続報を待つ必要があります。
それともう一つ、イモビライザーの動作についても未確認です。
これについては、実はスペインで最初にレース用ECU移植に成功した
Spanish Flyer氏によって、
当初の話では
「セキュリティランプが点いてるからイモビも生きてるのでは?」
ということだったのですが、
「やっぱりイモビが機能していないかもしれない」
という話が出てきています。
このへんも川田さんにて後日確認の上、状況を教えてもらえることになっています。
今回はおなかいっぱいで寝てしまったそうなので・・・・笑
(緊張で疲れたんでしょうかね)
あとは・・・・マフラーとのマッチングですよね。
川田さんは多分マフラーそのままだと思います。
(ロールユー!ロールミー!とやってましたが・・・w)
そのままではエンジンなどに負担がかかる可能性が高いので、
何らかの対策が必要だと思います。
吸排気のバランスが取れないとフルパワーにもならないはずです。
でも、現状でどの程度出てるのかは気になりますね!
とりあえず計測してみたりして欲しいとこです。
ちなみに
フルパワーへのアプローチは、他にも可能性がいくらでもあると思います。
例えばサイレンサーを換えたらどうなるか?
チャンバーだけ換えたらどうなるのか?
リミッターを解除しただけでも151ps以上出るかもしれません。
ECUだって今回のレース用ECU流用以外にも
サブコン使用や×××とかだってあるかもしれません。
他にもいろいろ・・・・・・。
実際にトライしている人もいるようですので、
その辺の情報が出せるようになり次第、サイトでも紹介させてもらえる予定です。
他にも何か情報をお持ちの方がいれば是非ご連絡ください~。
あと、レース用ECU共同購入を希望される方は、こちらまで。
ゆるーくやってますので、やるかどうかも判らない前提でご了解ください。
個々で買うよりは安くなりそうな雰囲気です。
でもやらない可能性が高くなってきたかも・・・・・いや、どうだろう・・・(笑)
いずれにしろ、ただいまバックオーダー中みたいなので、すぐには買えません。
(欧州とかから注文殺到したのだろうか・・・?)
とりあえず希望者は引き続きご連絡お待ちしてます。
前にここでも募集したオーナーインプレが掲載されているんですね。
一応俺もタナボタで一冊いただいてしまいました。
今月号は新型VMAXの特集があるんですが、・・・・載ってますね~!
どっかで見たことある人も、顔とかは初めて見る人も、
・・・・めっちゃ細かくインプレしてますね~(笑)
プロのインプレもまぁ良いですけど、
こういうユーザーならではのズバズバ遠慮なく書かれたインプレってのも
やっぱり参考になりますよね。
お金のところで・・・数名ですが現金一括って人がいるのに驚きました・・・・orz
そんなのやってみたいですねぇ~。
あ! スペシャルサンクスとか言って変なサイトの紹介も入ってますね!(笑)
わははは! 役得です。
開発者インタビューーとかも載ってます。
700km走破のツーリングで使用したレポートとかも。
あと、バフがけ職人さんの作業とかも載っててびっくりです。
例の1個40分かかるというダクトのバフがけ作業です。すんごいですねぇ~。
モーターサイクリストさん、ありがとうございました。
ちなみに本と一緒にノベルティグッズも同封されていました!
ロゴ入りの「うぇす」です!
既に子供に取られて、「うぇすだー!」と、ホッカムリとかして遊ばれてますが、
・・・ハタ目には・・・普通のお歳暮用とかのタオルにしか見えません(笑)
なかなかのセンスですね! 結構ウケました。
モーターサイクリスト7月号は明日6月1日発売ですよ~。
どーですか?お客さん!
モバイル用

モーターサイクリスト 2009年 07月号 [雑誌]
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